歯がいい千代子の時事日記

千代子のブログ

ホーンは無表情に議長を見つめた

2014年に全世界で1014万台を販売し、トヨタ自動車と9万台差に肉薄したVW。
504万台だった今年1~6月はついにトヨタを抜き、世界で最も車を売った企業となった。
9 月18日、米国でディーゼル車の排ガス不正が発覚すると、一転して世界で最も批判される企業になった。
背信行為だ、不正車を買い取れ。
通訳なしに臨んだホーンを議員は容赦なく追及した。
世界最大の車メーカーを襲った不祥事。
端緒は昨年3月だった。
なぜこんな開きが?
西海岸カリフォルニア州
非営利団体クリーン交通の国際協議会の事務局長、ドリュー・コジャックは排ガス調査の結果に首をひねった。
試験台で調べる排ガス値は実走行と差が出る。
ICCTはウエストバージニア大学に依頼し、13年から公道で試験していた。
市販車の環境性能を実証するためだったとコジャックは言う。
車はレンタカー会社で借りた。
無作為にVWのジェッタとパサート、独BMWX5 を選んだ。
ハイウエー、丘陵地などあらゆる道をあらゆる速度で走った。
3車種の窒素酸化物排出量を記した報告書。
目を奪ったのはジェッタだった。
規制値の最大35倍も出ていた。
パサートも同様。
X5は規制値内に収まっていたにもかかわらず、だ。
コジャックは同州の大気資源局と連邦環境保護局にメールで通報。
確認を求める当局に、VWは測定方法に問題があると説明を拒んだ。
そしてCARB職員が奇妙な現象に気づく。
ハンドルを固定した試験台では排ガス浄化装置が働き、ハンドルが動く路上では働かなかったのだ。
違法な制御ソフトを使用した疑いが強まった。
VWは対策を打とうとしない。
業を煮やしたEPAが最後通告する。
16年型車を販売させない。

観念したVWは今年8月、ついに違法ソフト搭載を認めた。
端緒から1年半近くが過ぎていた。
VW車を選んだのは全くの偶然とコジャック
職員40人のICCTの執念は世界を揺るがした。
EPAは不正車が米国に48万2千台あると発表した。
その4日後の9月22日、VWはその数が全世界では1100万台に上ると公表した。
不正の真相究明はなお途上だが、関係者は4年半前の光景を思い出す。
18年にはこの国で年100万台を売る。
11年5月、南部のテネシー州チャタヌーガ市で工場開所式に出席した当時の社長、マルティン・ ヴィンターコーンは米販売を7年後に3倍超に増やすと宣言した。
1949年からビートルを対米輸出し、一世を風靡したVWは、 70年代にゴルフの現地生産に失敗。
雪辱を期した再進出が台数病を招いたのか。
人口17万人の城下町にVWは1万人の雇用を生んだ。
投資額10億ドル6割を州や市などが補助した。
州の上院議員、ボー・ワトソンは財政への影響が心配と公聴会の開催を要求した。
訴訟大国で燎原の火は広がる。
9月29日、南部のテキサス州ハリス郡が大気汚染を理由に1億ドルの損害賠償訴訟を起こした。
同様の行動を期待するとの呼び掛けに応じ、ウェストバージニア州など自治体や消費者、投資家らの提訴は数十件に上る。
全米で人気の匿名掲示板には専用のスレッドが立ち上がり、短期間に3千人が登録した。
再販価格が下がるので補償をなどとかまびすしい。
米でVWが没落した70年代、当時世界 で最も厳しい環境規制だった大気浄化法を真っ先にクリアしたホンダは飛躍の切符をつかんだ。
規制を違法行為で逃れようとしたVWが消費者を欺いたツケを支払うのはこれからだ。
今日気になったwebサイト。
皇潤プレミアムお試しは初回限定で半額以下の3900円です。
お試しですから、自分に合うか合わないか確かめて、いいとなったら本格的にセット購入などをすればいいわけです。
大体、なぜヒアルロン酸サプリが必要になるのか?……
それは、必須ミネラルなのに体内に足りていないからですね。
年齢を重ねていくとどうしても、そうなります。
皇潤